こんにちは。
今回は入れ歯について少し掘り下げてお話しをさせていただきたいと思います。
前回の噛むことの大切さ➁では、歯を失ってしまった場合には三通りの治療方法が
あり、しっかり噛むためには三通りのうちのいずれかを選択する必要があるという
お話をさせていただきました。
今回は入れ歯についてのお話しです。
入れ歯の特徴は、取り外しができることは皆さんご存知かと思いますが、
残っている歯を削らずに済むというメリットがあります。
今のお口の状態で、残っている歯があれば、その部分に入れ歯を引っ掛けるように
固定します。
残っている歯がない場合には、歯茎にフィットさせることで安定して噛めるようにします。
入れ歯は、取り外しできるので清潔に保ちやすいのはもちろんですが、
何より歯を削るとうい大がかりな治療をしないで済むのがメリットと言えます。
実際に患者さんとお話しさせていただくと、見た目が気になる、装着すると話にくくなり
違和感があるのではないか、
また入れ歯を入れるということ自体がお年寄りというイメージがあり抵抗がある
という方もいらっしゃいますが、大体のことは解決できる問題点と言えるかと思います。
まず、見た目についてですが、見た目が気になる方は入れ歯を引っ掛けている金具が
見えてしまっていることを気にされる方が多いのですが、これは金具の配置を奥歯に
変えたり、目立たない金具にするなど工夫をすることで解消できます。
次に、装着時の違和感についてですが、話にくくなる入れ歯は、上顎の口蓋(会話を
する時にしたが触れる部分)を全て覆ってしまっていることが多いのですが、
この部分の形を工夫することで格段と使い心地がよく装着していても違和感を
感じにくくなります。
また、入れ歯の大きさを小さくすることもポイントです。
噛んだ時の違和感は、噛み合わせのバランスが悪い時、また入れ歯が動くときに起きやすい
のです。
これは、患者さんに何度も確認をしながら緻密に調整していくことが大切です。
入れ歯はお口の中に長時間入れているものなので、少しの違和感でも気になるものです。
気になってしまい結局は使わなくなってしまった、となることがないよう
違和感がある場合には何度も調整し違和感を最大限取り除くよう努力します。
最後のイメージが悪いというは、入れ歯=お年寄りが付けるもの、とお考えになる方が
多いようです。
確かに歯を失くされてしまったことは、とても残念なことですが、歯がないまま食事を
しても健康は保てません。
こういったお話をすると、歯がないだけで健康でないなんて大げさな、と
思われる方が多いのですが、健康な歯で噛むことは健康の源なのです。
噛むことは、食べ物を飲み込み易くするだけでなく、栄養の吸収を助けたり、
顎の発達を促進させます、また噛むことで唾液の分泌がよくなり虫歯の予防にもなるなど、
様々な意味があるのです。
食育という言葉もあるように、健康を守る基本は食生活にあり、
噛むということは十分な口腔機能を満たしていることが大前提であり、
歯がないときちんと噛むことが出来ず、十分な口腔機能を満たしているとは言えません。
噛んで美味しくご飯をいただくことは、健康な生活を送るための原点と言えます。
心身の健康を保つためには歯で噛むことが大切であることが分かれば、
入れ歯というイメージも人生をよりよくするためのアイテムであると
前向きに考えられるのではないでしょうか。
入れ歯には抵抗があるという方も、入れ歯のメリットをよく理解していただくと
入れ歯を試してみる、と言って下さる方もいらっしゃるのです。
当院では一度に複数の歯を抜歯される方には仮歯として入れ歯も試してもらうことを
提案しています。
入れ歯の種類もたくさんありますので、ホームページを参考にしてみてください。
歯を失くしてしまっても問題がないからとそのままにしてしまっていたり、
入れ歯を持っているが使っていない、という方には
このブログを読んでご自身の健康のことを今一度考えていただくきっかけと
なることを祈っています。
繰り返しになりますが、噛むという動作は健康を保つ上では欠かせませんので。
長くなりましたが、次回はブリッジについてお話させていただきます。
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みのる歯科 浮間舟渡
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